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2004.08.30

Mt Fuji STEPS AHEAD / Live リポート

Mt. Fuji Jazz Festivalのために再結成された1986年ごろのSteps Aheadのライブでしたが、私としては非常に満足なライブでした。

当日は台風16号の影響で気温も低く雨の続く悪天候でした。やはりというか会場は結構ガラガラの状態。先のベン・E・キングのスタンドバイミーを聴いて帰るお客さんもいらっしゃいました。いくら準備をしていったからといっても雨がすっかり体を冷やしてしまっています。しかし今回のライブの目的はSteps Ahead! ここでへこたれている場合じゃあ、ありません。

ステージにはセッティング中にもかかわらず、すでに出演者が出てきて音出しをしたりなどしています。そこでMichael Breckerが手にしていたもの、それは紛れもなくNyle Steinerの新型、MIDI-EWIです。以前Nyle Steinerに会った時に写真を見せてもらい、話を聴いたのですが実際に観客を前に演奏されるのは初めてではないでしょうか。このとき今日は 1986のライブの再演になるのではと確信しました。EWIの音色、Adam Holzmanがうっかり弾いてしまったフレーズ。一曲目は「Beirut」でしょう。間違いない!

演奏が始まりました。あぁぁ、Beirutです。もう見ることの出来ないと思っていたバンドが当時の姿で蘇ります。みんな容姿は変化していても演奏は少しも衰えていない、もしくはそれ以上です。Oops、Self Portraitと馴染みの曲が続きます。Daryl JonesのBassパフォーマンスの後、今度はSafariです。感激してちょっと涙がでそうです。全編エレクトリックかとも思われましたがここで記念すべき第一作から Don Grolnick作曲のPoolsです。少し落ち着いた雰囲気で演奏は進みますが最後のMichaelのアドリブで結局大盛り上がりで終了。そして舞台はMichael Breckerの久々に見るEWIパフォーマンス。第2期ブレッカーブラザースのライブ以来です。そして当然のごとくIn a Sentimental Moodへ。誰もが雨が降っていることを忘れていたでしょう。そしてついにTrains。1986年のライブと同じくMike Sternのギターのカッティングから始まります。鳥肌がたちます。Michael Breckerのソロのあと、Mike Sternの超ぶちぎれソロにやられてしまいます。そしてエンディング。全員がステージ前に並んで礼。舞台袖へと引き上げていきますが、鳴り止まない拍手。そしてアンコールは Smokin' In the PitからTee Bag。日本で生まれたStepsがSteps Aheadとなって世界を回り、最後に再び日本でStepsに戻る。そんな感想をもって聴いていたのですが再びMike SternがMichael Breckerとアドリブバトルを開始、最初テナーを演奏していたMichaelですが、すぐにEWIに持ち替え。熱いパフォーマンスを繰り広げるのですが、テーマに戻った瞬間「しまったっ」という表情。テナーに持ち替えられずそのままEWIでテーマを演奏しライブが終了しました。(例年のごとく花火がうちあげられた。)

今回のライブの全体的な印象です。Steve Gaddは最近のEric Claptonのツアーのライブを見ていたのですが今回ほどおお暴れしていませんでした。というより、まだこんなにパワフルな演奏ができるのか!と驚きです。デニスチェンバースのように叩きまくりです。4ビートの部分はあの懐かしいSteve Gaddのスウィングを聴くことが出来ました。Mike Mainieriは実際に生でライブを見るのは初めてでしたが、アルバムなどで聴かれる演奏とまったく遜色のない素晴らしい演奏でした。Adam Holzman、Mainieriが演奏していたシンセパートを引き受けて演奏したということですが、サポートのみでソロもないのはちょっとかわいそうでした。Daryl Jones、太ってる!しかし演奏はピカイチ。Mike Stern、全然かわっていない!1987年にMichael Breckerバンドで見たときのまま、そのまま。

そしてMichael Brecker。今回一番曲の進行を憶えていなかったのでは。しかし最近のBrecker Bandではあまり聴かなかった懐かしいフレーズも飛び出したりして非常に満足させられる演奏でした。バンドとしてはやはりリハーサル不足ということもあり、決めがバタバタだったり、進行がグレーだった部分もあったり、と後で聴き返すことができるならいまいちな部分も多かったと思われますが、それ以上にあのライブをほぼ同じメンバーでほぼ同じ構成で再度演奏してくれて、それを体感することが出来たということが非常にうれしかったです。ソロの順番まで同じだもんなー。

さて、今回Michael Breckerが使用したEWIは先にも書きましたがNyle Steinerの新型MIDI-EWIで、すでに彼のサイトでも発表されているMIDI-EVIの次世代モデルです。諸事情により、あまり詳しくは書けませんが、これがMichaelのMacのノートパソコンに接続され、ソフトシンセ、ソフトサンプラーを駆動しているようです。ノートパソコンの脇にはドライヤーがセッティングされ常にリップセンサーを乾燥させるようになっています。これはMichaelが AKAI professionalの量産型EWIを使用する以前にオリジナルのSteiner Hornの時もそうしており、そういう意味でもタイムスリップさせてくれました。さてこの新型EWIですが、機能はともかくデザインがいまいちなのは間違いない。と思うのですがどうでしょうか。

ライブ・データ

SUBARU Mt. Fuji Jazz Festival
日時:2004年8月29日、18:20頃~20:00頃
場所:富士急ハイランド・コニファーフォレスト

出演:

  • Michael Brecker: tenor saxophone, EWI
  • Mike Stern: guitar
  • Mike Mainieri: vibes
  • Daryl Jones: bass
  • Steve Gadd: drums
  • Adam Holzman: keyboards

曲目:

  1. Beirut
  2. Oops
  3. Self Portrait
  4. Bass Solo
  5. Safari
  6. Pools
  7. EWI Solo
  8. In a Sentimental Mood
  9. Trains
  10. Tee Bag(アンコール)

参考アルバム:

参考までに:Steps Ahead Discographyもどうぞ。

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コメント

私も見てきましたが全く同じ感想です!大満足!
EWIはMIDI-EWIと呼ぶのですか。MIDI-EVIにかなり似てたのでSteiner製だとは思いましたが、やっぱり!
貴重な情報ありがとうございます。(JWSAでも紹介させていただきますね)
世界初公開となるとますます貴重なものを見ることができたわけですね。
デザインは・・・やっぱりいまいちかなあ。両手で持つあの構え方が見た目不自然ですよねえ。普通のEWI配列のキーだったらおかしくないんですけど。

 はじめまして、何度かTB頂いてます RECORD です。
 あの日は演奏最高、でも天気最悪、でしたですよね。
 こちらからもたまにTBさせて頂きます。

こんばんは。TB&コメントありがとうございました。1日経ちましたがいまだ余韻に浸ってる感じです。
cobitoさんのサイトのM.Brecker情報充実してますね。またいろいろ参考にさせて貰います。
M.Breckerが数年前H.HancockのNewStandardBandで今回の会場の近く河口湖で2日間やった時に行ったのですが、
この時も凄かったんですよ。あまりの凄まじさにメンバーも思わず笑って見ている姿が印象的でした。
StepsAhead最高です。

Mt.Fujiにいらした方々、風邪などひいていませんか?

Kirinoさん>コメントありがとうございます。本当に良かったですね。次回MichaelのEWIを見ることができるのはいつでしょうね。

RECORDさん>はじめまして。またこちらからもトラックバックさせていていただきます。

JMさん>NewStandardsは行かなかったのですよ。Hancock+Breckerのライブはことごとく見逃しています。CDは買いましたよ。ライブ録音つきの限定版を。

あんなよれよれな感想文に、TBありがとうございまひた。
そっかー、あの「弁当箱」はやっぱりスタイナー新作なんですね。

製品化されるのかな。わくわく。
.............とWXユーザーの癖に言ってみる。

はじめまして^^

ボクも18年ぶりのマイケル入りSteps Ahead拝んできました。
ジャズ路線のマイケルもいいけど、やっぱエレクトリック路線のマイケルはどこか発散しているとこがいいですね^^)

さて、きいた情報によるとあのMIDI-EWIはすでにAKAIさんが製品化を目指していて月曜にマイケルはそれを試したとのことです。ファンとしては楽しみですね^^)

とらs=Bellさん>
こんにちは。WXユーザなのですね。私はEWIを所有しておりますが最近はほとんど演奏していません・・・

山@米地帯さん>
初めまして。スゴイ情報網ですね。またよろしくお願いします。

Steps Aheadみたかったです。
チケットは入手出来たのですがスケジュールが合わずに残念でした。
なかなかエキサイティングだったようですね....やっぱ見たかったですね。
ガッド先生はジョン トロペイのセットをブルーノートで観ました。その時もかなり凄みのあるプレイをしてました。

blue_koichiroさん>
うーん、残念でした。本当に凄かったですよ。最悪の天候だったのですが演奏が終わるまではそれを忘れて聴いていました。

そっかぁ、GaddのTee Bag、それは聴きたかったなぁ。Smokin' in the Pitの現場に居た人間としては(^^;
Mike SternはNYとBN東京で見ているのでパワフル加減は衰えていないことは知っていたけど、Steve Gaddもバリバリなのね。うーむ。

こんばんは。今回のマイケルはMacにReason2.5を搭載していたようですね。ボクはEWI-1000を使ってますが、これを機にPCにつないで試してみようと思います。今やソフト音源って凄いのですね。

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